前回のメルマガで
オバマ氏の大統領就任決定スピーチについて
書かせていただきました。

今回は、彼のスピーチに隠されていたある事実について
お話ししたいと思います。

言葉って本当にすごいですね。

「人の心を言葉で動かせる」ということはすごいことだと思います。

人の心は
経営や人事構築、マーケティングすべてに関わることです。

それを、自然な形で誘導することができる
言葉というものの力は偉大だなぁと心から思います。

ここで1つ質問です。

あなたはこれまでに
親や友人、学校の先生から言われた
忘れられない言葉があるのではないでしょうか?

それが
いい言葉であっても、悪い言葉であっても
それらの言葉は、何十年たった今でも
あなたの心の中に生き続けているのではないでしょうか?

言葉というものは目に見えません。

なぜなら
言葉は、ただの空気の振動から生まれる
「記号(シンボル)」にすぎないからです。

つまり、言葉そのものは
生まれたその瞬間から宙に舞って消えてしまうんです。

でも、あるときは
人の心の中に永遠に生き続けたりもします。

是非ともこのことを意識していただき
普段は何気なく使っている”言葉”というもののすごさを
見直してみてはいかがでしょうか?

さて、オバマ氏のスピーチに隠されていた
ある事実をここで教えましょう。

オバマ氏の周りには、優秀なスタッフがいます。

その中に、Adam Frankelという
なんと26歳の若者がいたというのだから驚きです。

アメリカの大統領選挙にイメージ戦略を最初に持ち込んだのは
ケネディだと言われています。

当時43歳のケネディのスピーチライターは
Sorensenという32歳の人物でした。

前述したオバマ氏のスタッフFrankelは
ケネディのスピーチライターSorensenの薫陶(くんとう)を受けているそうです。

なんとなく
オバマ氏がケネディの再来と評されるのもわかる気がしますね。

ここまで読んでいただいた方には
言葉のすごさについて納得いただけたでしょう。

では、どうすれば
相手の心に一生残る言葉を伝えることができるのでしょうか?

それは、「相手を理解する」ことです。

思い出してみてください。

あなたにとって
良い意味で心に残る言葉を言ってくれた人は
あなたの理解者ではなかったでしょうか?

舌先三寸で相手をうまく丸めこもうとしても
長期的には決してうまくいきません。

相手の立場に立って
物事を伝えることができる人が勝者となるのです。

心の底から相手を理解する。
理解した上で、相手を思って言葉を発する。

たった、これだけです。

これぞ、溝口流「最強のスピーチ作成法」です!

「なんだそんなことか…」と思ったあなた

意外とできていないものですよ。

ぜひこの機会に、振り返ってみてください。

今回は、言葉の威力をテーマに
「相手の立場に立って言葉を発する」ことの重要性について
お話させていただきました。

ベースとなる「相手の話を聴く」ことを、知識として学ぶのではなく
相手の話をしっかりと聴くことができ
相手の立場に立って、物事を考えられるよう
皆さんも言葉の達人になってください。