私がこれまでお手伝いさせていただいている
法人のクライアント様の中で、
共通する最大の悩みが、

「良いサービスを提供しているのに
 全く売れない」

というものです。

同じ悩みを抱えている方は
多いのではないでしょうか?

もちろん、法人に限らず、
「自分の良さが相手に分かってもらえない」と
普段感じている個人の方も
同様の悩みが当てはまるかと思います。

私が常日頃感じているのは
「日本人は本当に見せ方が下手だなぁ」
ということです。

さて、ここで話題を変えて、
少し前の話になりますが
アメリカの大統領選挙戦について
触れてみます。

大統領選のニュースは日本でも
大きく取り上げられ、連日報道されており
オバマ氏とヒラリー氏が
激戦を繰り広げていました。

そして、下馬評では圧倒的に
ヒラリー氏が有利でした。

なぜならば、夫は元大統領であり
ヒラリー氏自身も政策通としての
実績を持っていたからです。

しかしながら
結果はオバマ氏の勝利となりました。

なぜでしょうか?

実は、ここに
“見せ方”の極意があるのではないかなと
私は考えております。

当時のオバマ氏の演説を聞いていると、
しきりに「Change!」という言葉を
連呼しています。

それに対して、
ヒラリー氏は細かな政策をしきりに説明して、
国民に自分の優秀さをアピールしています。

この光景は

「シンプルに相手の感情に
 ストレートに訴え掛ける敏腕マーケッター」
 =オバマ氏
 =見せ方の上手い経営者

「自社の技術の優れている点のみを
 しきりに訴えてくる技術畑出身の経営者」
 =ヒラリー氏
 =良いサービスを提供しているのに売れない経営者

のように私にはどうしても見えてしまいます。

同様のことは、
「構造改革」や「抵抗勢力」という
シンプルな言葉で「郵政選挙」で大勝ちし、
みごと「小泉劇場」を演じた小泉純一郎元首相と

マニフェストの優秀さを
しきりに主張する岡田代表率いる
民主党の関係にも似ています。

もうわかりましたね?

そうです。

シンプルに相手の感情に
訴え掛けるのが一番よいのです。

細かな料金表や、オプション設定は必要ではなく、
ましてや技術の最新さなど
自分の優秀さをひけらかしている場合ではありません。

私は常日頃、生徒たちに
「5才児にもわかる言葉で相手に伝えなさい」
と言っています。

「これだ!」という、本当に伝えたいことのみに的を絞って、
かつシンプルに伝える!

これぞ溝口流「見せ方の極意」です!!