一流のスポーツ選手は皆
ただ単にずば抜けた運動神経を持っているだけでなく
非常に頭がいいです。

そして決断力があります。

プロ野球でいえば
イチロー選手

サッカーでいえば
本田圭佑選手

ゴルフでいえば
タイガー・ウッズ選手

F1ではルイス・ハミルトンなどなど…

数多くのスーパースターが
皆さんの頭をよぎるのではないでしょうか?

皆、独自の世界観を持っていて
数々の記録を塗り替え
多くの人々の記憶に残っています。

すぐれたスポーツ選手は
数多くの大事な決断を迫られます。

それぞれの場面において適切な決断を下し続けたから
彼らはスーパースターという
現在の地位を獲得したのでしょう。

それでは
勝者の思考法と言っても過言ではない
「すぐれた決断力」を手に入れて
すぐれた決断を下すにはどうしたらよいのでしょうか?

プロ野球の話なのですが
テレビのインタビューを見ていると
イチロー選手も松井選手も
皆、同じようなことを言っているんですね。

それは
「自分でコントロールできないことは考えない」
ということです。

たとえば、松井選手は

~マスコミは自分の力じゃ操作できない
だから、そういうものは、考えてもしかたがない~

イチロー選手の場合は

~ファンは自分の力じゃ操作できない~

とよく語っています。

たとえば、あなたはピッチャーだとします。

場面は9回2アウト満塁
得点は1-0で勝っています。

カウントは2ストライク3ボール。

さぁ、次が重要。

あなたは、次の球を投じようと振りかぶります。

そして、あなたはこの場面で
最高のボールを投げました。

「よし!これで試合終了だ」
そう思ってマウンドを降りようとしたところ

審判から告げられた判定は

「ボール」

試合終了どころか
押し出しで同点に追いつかれてしまいました。

こんなとき、あなたはどんな気持になりますか?

「どう見たってストライクじゃないか!
 俺はあれ以上の球を投げることはできないぞ」

と思うかもしれませんね。

ストライクかボールの判定の難しさは
どうしても野球にはつきものであり、よく目にする光景ですね。

しかし、一度下された判定が覆ることはありません。

あなたにできることは
次のバッターを最高の球で押さえて
同点でマウンドを降りて
味方の攻撃につなげることだけです。

ここで大事なのは
ストライクかボールかを判定するのは審判だということです。

つまり
いい球を投げることに集中するのは
自分の意思でできますが
どんなにいい球を投げたとしても
それをストライクにするのは審判であり
自分でコントロールできない問題なんです。

だったら
自分でコントロールできない問題に頭を悩ませるのは
時間の無駄ということになります。

多くの人が、すばやい決断ができないのは
その後の結果が読めないからだと思います。

たとえば、ランチのメニューを悩んだり
就職先をなかなか決められずに
悩んだりするのは決断を下した先の結果がわからないからです。

例えば、料理を頼むとき
どちらもおいしそうに見えれば

「どっちにしようかな~」
= どっちがおいしいのかわからない

ということです。

でも、先ほど申し上げた通り
その先にある結果については
自分でコントロールできない問題なんです。

ですので、決断することを怖がらずに

「自分でコントロールできないことは考えない
⇒自分でコントロールできることに集中する」

これぞ【溝口流:勝者の思考法‐決断編】です。

決断をするということは勇気を伴う行為であり
決して簡単なことではありません。

でも、一つ
肝に銘じていただきたいことがあります。

それは

「決断をしないということは
 決断をしないということを決断したことになる」

ということです。

イチロー選手は
「他人の意見が、自分を超えることはない」
と言っていたそうです。

自分というものをしっかりと持って
逃げずに決断をしてください。