私は電化製品が大好きで
よく家電量販店に行きます。

お店に置いてある商品を眺めるだけで
感動してしまって
あっという間に時間が過ぎてしまうんです。

メルマガ読者の中にも
そういう方が多いのではないでしょうか??

中でも、音響機器が大好きで
新しいiPodやヘッドホンなどが出ると
すぐに欲しくなってしまい
ついつい買ってしまうんですねぇ(笑)。

最近の大型電気店ではシャンプーなどの
生活雑貨も売っていて本当にビックリします。

どんどん進化をとげている電気店ですが、
実はここに、もっとビックリする話があります。

日本を代表する家電量販店であるヤマダ電機は
なんと1973年にたった数坪の小さな個人商店から
スタートした会社だったのです。

なぜ、町の電気屋さんから現在のヤマダ電機を
たった一代で築き上げることができたのか。

本日のお話は、「小が大を制するとき」と題して、
ヤマダ電機 大躍進の謎に迫ってきていきたいと思います。

あなたは、大型家電量販店で
最大のシェアを持っているお店はどこだと思いますか?

ヨドバシカメラ?
ビックカメラ?
…いやいやコジマ電機???

答えはヤマダ電機です。
前ふりが長かっただけに、バレバレですね。

売上高はなんと1兆7千億円で業界内で
ダントツの首位です。

どれくらいすごいかと言うと

●ニ位エディオン、三位ヨドバシを足してもヤマダの売り上げには届かない
●純利益も一位で、ニ位エディオンにトリプルスコア以上の差をつけている
●2006年度には、家電量販業界の2割の売り上げ規模
●地デジ薄型テレビは、100台中18台がヤマダで売られている計算になる
●ちなみに、ビックカメラは売上高5千億円
●セブン&アイ・ホールディングス、イオンに次ぐ小売業界3位

また、創業から売上高1兆円突破に要した年数は
たった33年です(ホンダ、ソニーに並ぶ破格の急成長)。

[注:データは週刊ダイヤモンドより、一部抜粋]

つまり、商店街にあるような小さな町の電気屋さんが
33年後には、ソニーやホンダに並ぶ大企業になったのです。

ヤマダ電機の創業者である山田昇氏は
1943年宮崎県に生まれます。

1963年、日本ビクターに入社し
品質管理の担当として活躍しますが、
1973年、30歳の時に「人に使われるのが嫌」
という理由でビクターを退社します。

創業前には1年ほどかけて
徹底的なリサーチを行ったそうです。

具体的には、毎週末に様々な家庭を訪問して
電化製品の需要について
自らの足で2万件ものデータをとったそうです。

私は、この徹底したリサーチは
現在のヤマダ電機に脈々と受け継がれて
今日の成功につながっているのではないかと思います。

以前のメールマガジンで
プロ野球楽天イーグルスの野村監督を引き合いに出して
「考え抜くことの重要性」について
お話しさせていただきましてが、
山田昇氏もきっと創業前に
徹底的に考え抜いたのだと思います。

しかしながら、スタート時は
ナショナル(現在のPanasonic)のみの電化製品を扱う
町の電気屋さんでした。

当時は、メーカーの力が強く
ナショナル製品を扱う電気屋さん、
日立の電化製品を扱う電気屋さん
といった具合に、取り扱う製品が限られていたそうです。

そこで、山田昇氏は自分の会社「ヤマダ電化センター」で
さまざまなメーカーの電化製品を扱うことを考えます。

当時としては、この販売手法は極めて異例で、
メーカーの怒りを買い、取引停止になるなど
仕入れに苦労することもあったそうです。

その後は、1983年、40歳の時に会社を株式会社化して、
全国へのチェーン展開を急ぎますが、
思うように銀行からの融資が受けられず
「市場から直接資金を調達する」ため、
1989年に店頭公開して
1990年にはスイスフラン建て転換社債を発行します。

2000年には、店頭市場から東証1部の上場を果たし
結果、現在では売上1兆円を超える企業に成長しています。

尾張の武将、織田信長は
「尾張の大うつけ」と称されたりもしましたが
既成概念を打ち破る大天才だと私は思います。

桶狭間の戦いで、2万5千といわれる大軍を引き連れて
尾張に侵攻した今川義元を、その10分の1程の軍勢で
打ち負かしたり、鉄砲をいち早く取り入れたりと
枚挙に暇がありません。

私が何を言いたいのかと言うと

小が大を制するとき
そこには必ず既成概念の破壊が生じる

ということなんですね。

先ほどの山田昇氏も
電気屋さんは同一メーカーの商品を取り扱う
資金は銀行から調達するなどという
既成概念を打ち破たからこそ
短期間でここまで大きくなったんだと思います。

もしあなたが、現状に閉塞感を感じていたり
不満を抱えているんだとしたら
「これはこういうもの」と思い込んでいる
既成概念を取り払ってしまうことで、
何らかの変化が起きるかもしれません。

ぜひ試してみてくださいネ!!