『無敗のチャンピオン』
この言葉を聞いたとき、皆さんはどう感じますか?

「きっと、強いに違いない」
そう思うのではないでしょうか?

でも、無敗のチャンピオンが必ずしも強いとは限りません。

もしかしたら
“0勝0敗のチャンピオン”かもしれないからです。

チャンピオンはたくさん勝つからチャンピオンなのですが
「無敗であるから自分はチャンピオンである」
と考えてしまう人も、現実にはたくさんいます。

彼らは決して負けることがありません。
なぜなら勝負をしないからです。

勝負をしなければ負けなくて済みます。
自分が傷つくことを恐れているのです。

負けを恐れていては、勝負することができません。
勝負することができなければ、勝利することができません。

では、どうすれば
“100勝0敗のチャンピオン”になれるのでしょう?

ここに、ある男性の経歴を示します。

1809年 ケンタッキー州の貧農家族に生まれる。夜逃げを経験。小学校中退。
1831年(22才) ビジネスに失敗
1832年(23才) 地方議員選挙に落選
1833年(24才) ビジネスに再び失敗。借金を返すのに15年かかる
1835年(26才) 最愛の恋人が死去
1836年(27才) 自ら神経衰弱の病にかかる
1838年(29才) 議会で敗北
1840年(31才) 大統領選委員選挙に落選
1843年(34才) 下院選挙に落選
1855年(46才) 上院選挙に落選
1856年(47才) 副大統領選挙に落選
1858年(49才) 上院選挙に落選

彼は成功者でしょうか?

少なくとも
「失敗だらけの人生を送っている」ということは言えそうですね。

実はこの経歴の持ち主
アメリカの16代大統領≪エイブラハム・リンカーン≫なのです。

リンカーンというと
歴代アメリカ大統領の中で最も人気があり
成功者の象徴のように扱われています。

ですので、彼の経歴を見た皆さんは
ちょっと意外に感じたのではないでしょうか?

実はここに、成功者とそうでない人を分ける
大きなポイントがあります(マル秘)

成功者は
数多くの成功を残しているから成功者たりえるのですが
同時に多くの失敗をしています。

よろしいですね?
とても大事なことなので、もう一度言います。

【成功者は必ず数多くの失敗を経験している】

先のリンカーンほどの大成功を収めた人は
歴史上ほとんどいませんが
同時に、彼ほど多くの失敗を経験した凡人もいません。

かのホームラン王のベーブルースは三振王でもありました。

失敗とは無縁に見えるイチロー選手も
ドラフト四位でプロに入ったものの
入団して2年間はほとんど二軍生活で
独特の振り子打法はコーチの目には奇異に映り
「打撃フォームを変えない限り一軍では使わない」
とまで言われていました。

そう、”100勝0敗のチャンピオン”なんていないんです。

日本人は失敗を敬遠する傾向にあります。

ですが、前述した成功者たちの例を見れば
「失敗は恐れるべきものではない」ということは
ご理解いただけますね。

では、失敗を恐れずに行動するにはどうしたらよいのでしょうか?

まずは、信念を貫くことです。

最終的に成功してしまえば
途中の失敗は成功の道程だと言えるからです。

次に、変えられるものに焦点を合わせることです。

世の中には
自分の力で変えられるものと、変えられないものがあります。

だったら、自分が最大限の力を発揮することにのみ
焦点を当てればいいのです。

最後に、完璧を目指さないことです。

完璧を目指した人間が完璧にたどりついてしまうと
そこに待っているのは限界の二文字です。

なので、一段高いレベルを常に目指しつつも
完璧を目指すのは次回の楽しみに取っておきましょう。

ある意味、気楽に臨むことが肝要です。

以上が、溝口流
『失敗を恐れず、成功に立ち向かう技術』です。