あなたは、過去に
こんな経験がありませんか?

たとえば、受験生の皆さん

今までほとんど勉強してこなかったけど、
来月から毎日5時間勉強しようと決めて
翌日には前言撤回。。

たとえば、ビジネスマンの皆さん

仕事がなかなかはかどらず、
明日からは今日の分を取り返すくらい
頑張ろうと心に決めたのに
翌日もだらだらと仕事が進まない。

たとえば、OLの皆さん

今日から1か月で3キロの減量に挑戦するも、
その日の夕食のデザートを
ついつい食べてしまった。

大なり小なり、こういった経験は
もっているでしょう。

なぜ私たちは、最初に決めた目標を
すぐに見失ってしまうのでしょう?

どうすれば、自分で設定した目標を
達成することができるのでしょうか?

まず、大前提として覚えていただきたいのは

あなたの中には複数の人間がいる!

ということです。

多重人格症の人でなくても
あなたの中には複数の「自分」がいて
結果、人の性格というものは
状況によって変わるのです。

たとえばあなたが、夜の22時に
「明日の朝6時に起きて勉強しよう」と思ったとします。

その決意をしたときのあなたは、
別に眠くもないですし
朝早く起きて勉強することがつらいことだとは
思わないでしょう。

あるいは思ったとしても、
その困難さを過小評価しているはずです。

普段から朝早く起きる習慣がない人は
なおさら、朝6時に起きる自分を
イメージすることができません。

「こんな目標を立てなければよかった」と言いつつ
ベットから抜け出すことができなくなるのは
たいてい翌朝になってからでしょう。

結局、その目標は反故(ほご)されます。

同様に、ダイエットを計画した人は、
計画したときはそれほど
おなかがすいていないでしょう。

私は、意外なことなんですが
腹ぺこ状態の時にダイエットを決意した人に
出会ったことがありません(笑)。

たいていは、お腹のすいていないときに
ダイエットを決意しているはずです。

だから、食事を制限する厳しさが
イメージできないのです。

ゆえに、空腹に直面すると
すぐに諦めてしまいます。

ここまで読んだあなたは、もうわかりましたね。

あなたの中には複数の人間がいて
そのことを受け入れることが第一段階です。

それぞれの人格はそのときの場面に応じて
顔を出してきます。

そして、各々の人格は
そのときの状況(例:満腹時)でしか物事を判断できず、
別の人格(例:空腹時の自分)に
目標達成することを任せます。

しかしながら、それを任された人格は
「そんな無責任なことを言うな!」と言わんばかりに
反抗します。

つまり、目標を設定するということは
別の人格に仕事を押し付けるようなものなのです。

なので、

 正しい目標設定は
 目標を達成するその人格に
 設定させる必要がある

ということです。

いいですか?

とても大事なことなのでもう一度言います。

≪正しい目標設定は
 目標を達成するその人格に
 設定させる必要がある≫

なので
ダイエットを計画するのなら空腹時に、
運動を毎日続けようと思うのなら運動しながら、
毎朝早く起きようと決意するなら
朝早く起きたそのタイミングで
目標設定をするのです。

そうすることで
目標達成率は飛躍的に上がるはずです。

「目標はつらい時に立てよう。
 そうすれば、作業をイメージできるはずだ!」

これぞ、溝口流「実現するための目標設定術」です。